2005年05月26日
気になるけどなかなか聞けなくて・・・。そんな歯に関する疑問について歯科医療のプロの立場から分かりやすくお答えいたします。
Q:セラミック歯はどのようにして作るのでしょうか?
⇒A:セラミック歯には大きく分けて、「オールセラミック」と「メタルボンド」の2通りの方法があります。「オールセラミック」は裏うちの金属をまったく使わないため、より透明感を出すことができる変わりに強度が劣る、色合わせが難しいなどのデメリットがあります。そこで通常は、薄い金属の表面にセラミックを焼き付けて十分な強度を持たせた「メタルボンド」が一般的になっています。しかし最近ではオールセラミックの治療も大変増えてきています。
■セラミック歯は、こうして作られる!
1.基礎治療を施した後シリコン材料による型どりを行い、土台の形を精密に模型に再現します。
2.土台に金属の骨組みが出来上がったところです。前歯部のフレームの唇面メタルは余裕を持たせるためカットします。臼歯部は強度確保のため残しておきます。
3.金属フレームの色を遮断するオペークポーセレンを焼き付けて下地をつくります。
4.天然歯の色や形を表現する象牙質およびエナメル質用のポーセレンが焼き付けられたセラミック歯が出来上がります。