2005年12月08日
池田歯科のチーフ衛生士の松藤です。先日12月4日、口腔細菌学の奥田教授とカリスマ歯科衛生士の安生朝子さんの「信頼されるPMTCのために」という講演会に行って来ました。その中にとても興味深いお話がありましたので、ご報告いたします。
口の中を清潔に保っているとトリ型(新型)インフルエンザの予防になるというお話しでした。えっ本当に~ 具体的にはどうしたら?っというと、
日頃の歯磨き(セルフケア)と水によるうがいと歯科医院でのプロフェッショナルケアによって効果があります。
口の中やのどの粘膜には、粘膜を保護する糖たんぱく質があり、これにより普通はインフルエンザ菌が入り込まないように守られているのです。ところが、口の中の清掃が上手くいってない方、バイオフィルム(細菌のかたまり)が多い方は粘膜を保護する糖タンパクを破壊する酵素がたくさん産生されて粘膜が荒らされ、インフルエンザウィルスが気管に入りやすくなります。
ですから歯磨きが上手くいってない方は感染しやすく、インフルエンザ肺炎にもなりやすいそうです。ワクチンやタミフルが世の中話題になっていますが、まずは、お口の中を健康に保つことでのインフルエンザ予防がいいのではないでしょうか?
私も早速、同僚の歯科衛生士松下さんに歯のクリーニングをしてもらいました。ワクチンとお薬のお世話にならないか体験開始です。