2012年11月12日
こんにちは!だんだんと冬が近づいてきていますね
朝起きるのが辛くなってきましたが、なんとか元気に冬を乗り越えていきたいところです!
さて、今回は口腔習癖についてですが、口腔習癖といっても、いったいどんな癖がどんな影響を与えているのかあまりわからない方が多いと思います。
口腔習癖というのは、お口から喉までの部分に対して無意識に繰り返し行う癖をいいます。口腔習癖には下記の種類があります。
拇指吸引癖(指しゃぶり)・・・おしゃぶりの常用、ものを噛む癖
舌突出癖・・・舌を前に出す癖
吸唇癖、咬唇癖・・・唇を吸う、咬む癖
口呼吸
などです。これらを長期にわたって行っていた場合、歯並びや顎の成長に影響を与えて不正咬合(歯並びや噛み合わせが悪い状態)になってしまうことがあります。
具体的にそれぞれの口腔習癖がどのような影響を及ぼすか紹介します
拇指吸引癖、おしゃぶりの常用、もの(タオル、毛布、鉛筆、爪など)を噛む
これらを続けていると開咬(奥歯を噛んだ時に上下の前歯が開いてかみ合わない状態)や交叉咬合(上顎の歯列が幅が狭くなって上下の奥歯のかみ合わせがハサミのようにズレてかみ合わない状態)などになることがあります。
この癖は、3歳頃までならあまり問題ないとされていますが、4歳を過ぎても続いてしまうと、こういった不正咬合を引き起こす可能性があります。4歳以降は積極的に止めさせる方がよいでしょう。単なる癖や習慣ではなく心理的な要因が関与している場合は小児科、小児神経科などと連携して治療を行うこともあります。
舌突出癖
口を開けて上下の前歯の間に舌を挟んだり、歯を舌で裏側から押したりする癖のことです。これらを続けていると開咬、出っ歯、受け口などになることがあります。この癖を行うと舌の先端がやや前方で低い位置にあるため、歯の間から舌が見え隠れしたり発音が不明瞭になったり、食べるときに音をたててしまったりと日常生活に影響がでます。
治療法としては、お口周りや舌の筋肉を鍛えるリハビリテーションや矯正治療があります。慢性的に鼻が詰まる場合は耳鼻咽喉科での治療も必要となります。
吸唇癖・咬唇癖
ストレスによって起こったり指しゃぶりの代わりに現れたりするとされています。この癖は、下の唇を噛んだり吸ったりすると出っ歯に、上の唇の場合は受け口になることがあります。治療法としては同じく、お口周りのリハビリテーションや矯正治療があります。
口呼吸
長時間お口を開けっぱなしの状態が続きます。そのため、常に下顎と舌の位置が下がっている状態になり、お口の筋力や顎の成長・発育に悪い影響を与え、顎の幅が狭くなったり、前歯が出やすくなったりしてしまいます。習慣的な口呼吸であればお口周りのリハビリテーションで改善されることもありますがが、歯並びに問題がある場合は矯正治療、慢性的な鼻のつまりは耳鼻咽喉科などです。
また、口呼吸は、お口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、体内に細菌が入りやすいために免疫低下の原因になります。
口腔習癖を続けていると、このような悪影響を及ぼすことがあります
お子様に、口腔習癖がみられる場合は、止めた方が良い理由をきちんと説明して、できるだけ自分自身で止めたいと思えるように家族でサポートしてあげましょう
ご家庭だけでは改善が見られない場合や、相談だけでもあれば、ぜひ、まるめ歯科に
快適な生活を送れるようにサポートいたします
黒田