2012年09月09日
妊娠中は自己免疫力が低下することが多いので、歯ぐきが炎症を起こしやすくなっています。大変かも知れませんが、いろんな工夫をしてお口の中を清潔に保つことが大切です。万一妊娠中に歯科治療が必要な時は、妊娠中期(5~8カ月)ならば比較的安全といえますが、できるだけ、治療で受ける強い刺激は避けた方がよいといわれています。
妊娠中は、匂いや味覚に敏感になり、またからだもだるく、何事にも億劫になりがち。でも歯とお口の健康維持のために無理をせず、できるやり方で続けましょう
つわりがあるときの歯みがきのポイントは…
基本的には食後が最も効果的ですが、妊娠中はそれにこだわらず、l体調の良い時を見つけて、リラックスして行うことをおすすめします
歯みがき剤は…
妊娠中は匂いに対して敏感になるため、香料の強い歯みがき剤は避けて使用しましょう。市販の歯みがき剤を使わないと歯の汚れがとれないわけではなく、あくまで丁寧なブラッシングが歯みがきの基本です。歯みがき剤なしでのブラッシングだけでも行えれば充分です
歯ブラシは…
大きめの歯ブラシはのどに近い粘膜を刺激して吐き気をおこすことがあるため、できるだけ小さな歯ブラシを使うことをお勧めします。
下を向いて磨きましょう
のどの方に唾などがたまると、その刺激で吐き気をおこすことがあるので、下を向いて歯みがきしましょう。吐き気を抑えられる、効果的なみがき方です
セルフケアでは落としきれない細菌の塊(バイオフィルム)は定期的なメインテナンスで除去すると、虫歯や歯周病の予防になります。3~6カ月ごと受けられることをお勧めします
歯科衛生士 手嶋